屋上室外機熱気流解析事例
■解析概要
ビルの屋上に設置された室外機を対象とする。
室外機の効率的な運転のためにショートサーキット現象が発生しない室外機の配置が求められる。
モデルおよび条件の詳細は以下に記載する。
■解析モデル
図1 解析モデルパース図(左:解析領域全体表示/右:建物拡大表示)
図2 室外機配置および吹出・吸込位置
■解析条件
温度条件 | 外気温度 | 35.0℃ | |
---|---|---|---|
風向条件 | 風向SE | ||
流入・流出境界条件 | 基準高さ | 52.0m | |
基準風速 | 2.5m/sec | ||
べき乗値 | 0.20(地表面粗度区分Ⅲ) | ||
べき乗値 適用下限高さ | 10.0m | ||
室外機条件 | 室外機A 6台 | 風量 | 13,200CMH/台 |
排熱量 | 49.52kW/台(吸込温度+11.7℃吹出) | ||
室外機B 6台 | 風量 | 15,000CMH/台 | |
排熱量 | 74.90kW/台(吸込温度+14.8℃吹出) | ||
室外機C 16台 | 風量 | 12,600CMH/台 | |
排熱量 | 55.94kW/台 (吸込温度+13.5℃吹出) |
■解析結果
図3より、屋上西側に設置した室外機Cの吸込面近傍に外気温より2~3℃高い箇所が見られるものの、
図4より、室外機からの排熱は外部風により屋上側に押さえ込まれないため、室外機に吸込まれるショートサーキット現象はほぼ見られない。
図3 温度分布+ベクトルパース図
(室外機吸込面高さ,37.0℃ライン強調)(西・南面壁非表示)
(室外機吸込面高さ,37.0℃ライン強調)(西・南面壁非表示)
図4 温度分布+ベクトルパース図
(斜め断面,37.0℃ライン強調)(西・南面壁非表示)
(斜め断面,37.0℃ライン強調)(西・南面壁非表示)