吹抜け空間(床吹き)空調解析事例[夏期]
■解析概要
２層吹抜け空間を対象とする。
空調システムにより居住域の負荷のみを効率良く処理することで、
空調コストの低減が可能であることを熱気流解析の見地から検証する。
モデルおよび解析条件の詳細は以下に記載する。
■解析モデル
図１ 解析モデルパース図
■解析条件
| 温度条件 | 外気温度 | 34.0℃ | 夏期，12:00 |
|---|---|---|---|
| 設計温度 | 26.0℃ | ||
| 空調条件 | 吹出風量 | 5,000m3/h | 床面垂直 |
| 吹出温度 | 20.0℃ | ||
| 吸込1風量 | 2,500m3/h | FL+3.0m壁面 | |
| 吸込2風量 | 2,500m3/h | 天井面 | |
| 熱貫流負荷 | 壁 | 1.2W/m2・K | 実効温度差ΔT=8.0℃ |
| 屋根 | 0.8W/m2・K | 実効温度差ΔT=9.0℃ | |
| 内部発熱負荷 | 人体 | 1,200W | 0.2人/m2 × 60W/人 |
| 照明1 | 1,000W | 床付近に10W/m2 | |
| 照明2 | 1,000W | FL+3.0mに10W/m2 | |
| 機器 | 1,000W | 床付近に10W/m2 | |
| 合計 | 4,200W | 42W/m2 | |
| 日射発熱負荷 | ナシ |
■解析結果
図２より設計温度である26.0℃ラインが天井付近にあり、
居住域は概ね設計温度である26.0℃以下に保たれていることがわかる。
吹出気流の影響による撹拌作用が小さいため、概ね鉛直方向の温度成層に乱れがみられない。
図２ 温度分布+ベクトル断面図
図３ 温度分布表面貼付パース図